妊娠中毒症

妊婦さんにとって怖い病気の一つが妊娠中毒症ですが、一体どんな病気なのでしょうか?

妊娠中毒症

妊娠している方で、妊娠中毒症という病気があることをご存じですか?妊娠中毒症とは、妊娠したことによって母体が上手く適応できない状態のことを言います。妊娠8か月以降の後期に妊娠中毒症の症状が出やすく、約1割の妊婦さんが妊娠中毒症を発症します。

 

妊娠中毒症の主な症状が3つあり、1つは、高血圧です。妊婦さんは赤ちゃんに栄養を送るため、血圧が少し高くなってしまいます。最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上になると、高血圧と診断されるので、血圧計などで日頃から計測しておくことが大切です。2つ目は、手足が浮腫むなどの症状です。体内の水分が増え、溜まってしまうことが浮腫みの原因になり、朝起きた時に浮腫みが治らないと注意が必要です。3つ目は、尿タンパクで、尿に異常がなければほとんどタンパクが現れることはありません。しかし、尿をつくる臓器の機能が低下すると、タンパクが漏れやすくなり、妊娠中毒症になってしまいます。定期的に病院で検査することをお勧めします。

 

この3つのうち、1つでも症状があり、数値によって妊娠中毒症と診断されます。妊娠中毒症になると、血管が収縮してしまい、血液の循環が悪くなってしまいます。十分な血液を送れなくなることによ って、赤ちゃんが酸素や栄養を受け取れなくなり、生まれてからの発育に影響が出てしまいます。赤ちゃんだけでなく、妊婦さんの体にも良くない恐ろしい病気なので、妊娠中毒症にならないよう、注意して下さい。妊婦さんには食事をコントロールしながら適度な運動で体重コントロールをすることが一番適切なダイエットかと思います。